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【第8回】舞台紹介・その4:はざみ神社編
                                  09/07/03配信

     二週間ぶりの『週刊はざみ通信!』だね
   まさに我ら上代一族の独壇場!
   はざまみ筆頭上代正樹様だ!!
  何故か呼ばれた橘静奈でございます
     とゆーことで、今回は第8回!
     『舞台紹介:はざみ神社編』だぞよ、くはー
  (ぎらり)
     な?! い、今、変な悪寒が……っ
  ん? 何かあったのかい?
  気のせいじゃね?
  あらあらまあまあ
     そ、そかな……う、うーむ
  (ニヤリ)
     ひっ!! やっぱなんかいる!!
  ?
  ?
  あらあらまあまあ
     …………
   ! そこだ!!
     バレたかっ!
   このオジサン変なんです!!
   おお?! 君は誰だい?!
     そうです、ワシが変な神主です、
     ぬわっはっはっはっ!!
  親父……
  素敵……
  え?
     ――と、年甲斐もなくハッスルしてしまった
     台本どおり動くのも大変だな
  無茶振りが多いですからね〜
  そんな台本なかったけどな……
     とにかく、これで今日のメンバーは全員揃った
     改めて『週刊はざみ通信!』を始めようじゃないか
  そうだね
  うぃーす
  あらあらまあまあ
  なんかすさまじい組み合わせだな……
     『まざみ神社』の紹介ということで、
     まずは神主の親父殿に進行をお願いしたいと思う
  うむ
     (ねぇねぇ、姉御?)
  (なんだい?)
     (お父さんとは喧嘩中だったんじゃないの?
     いつの間に和解したの??
  (ああ……別に和解してないよ
  今回は、仕事だから取り繕っているだけさ)
     (そ、そうッスか……)
  (今でも殺したいと思ってる)
     (!!)
  ……なんてな
     くはは……
     じょ、冗談に聞こえなかった……
     はざみ駅から、徒歩20分くらい北に歩くと
     はざみ神社に続く石階段にたどり着く
     その階段を上ればすぐに境内だ
  その階段が長いんだけどな……
     お前はただの運動不足だろう
     引きこもってばかりだものね
     ダメよ、ちゃんと体は鍛えないと
     正樹君はまだまだ若いんだもの
   なにこの総バッシング?!
   結構まともなこと言ったよな俺?!
     お前には何も期待していない
  親父……
     余談だが、この階段から西へ進むと
     『はざみ苑』という墓地がある
  淳のご両親もここで眠っているよね
     あそこの住職はとても気さくな方でね
     小さいころはよく贔屓にしてもらったものだ
  この街の人なら大体がお世話になっている場所よ
  博之さんもここで……
     静奈さん!
     博之さんのことは……
  ごめんなさい……門戸さん
     いや……私のほうこそすまない
  なにこの空気……?
     で、ここが神社の境内だ
  相変わらず寂れた場所だね
  参拝客なんてほんどいないからなー
  朝方に、じーさまやばーさまが来たりしてるぐらいで
     それでも誰かが管理しなくてはならないだろう
  いつも一人で管理してるんですか?
     ああ、まあね
     流石にもう慣れたけどね
  くはー……大変ですねー
     継ぎ手がいれば、私も楽になるんだけどね
  …………
  …………
     若い子には厳しいわよ〜
     みんな他にやりたいことがあるのだもの
  そうですね……
  私も若い頃はそうでしたし
  その点、静奈さんには
  深悠ちゃんがいるから羨ましい限りです
     そんなことないですよ〜
     あの子だって、他に目指しているものがあるようですし
  そうですか……難しいものですね
     ええ、まったく
  俺、この回すごく嫌い
  ……悔しいが同意だ
  私も古傷が……
     ……と、子供たちの前で話す内容じゃなかったな
     それでは、話を戻そうか
  そうですねぇ
     基本的に人の来ない神社だけど、
     年末年始や夏のお祭りには人で賑わうんだ
  ここらへんで神社ってウチしかないしなー
     お祭りって?
  7月の暮れに行う大きな祭りさ
  街全体で執り行っているんだよ
     おおー、そういや前に言ってたねー
  これでもちょっとは名の知れた行事なのよ〜
  花火大会や“舞踊”とかやったりするんだよな?
  な? 姉貴?
     あ゛?
  じょ、ジョークだよジョーク、はは
     ??
  ちなみに、こういう行事中は境内や神社の周りで
  屋台が立ち並んでそれはもうすごく盛り上がるんだ
     あの喧騒は風物詩ですよね〜
  まったくですね
  こっちまで心が躍ってしまいますよ
     はい♪
  おおー、いいなーいいなー
     今年も当然お祭りがあるから、
     沙耶君も楽しむといいよ
  ヤー!
     あと、祭りのときは境内の後ろの滝も
     解放されるんだよな、確か
  はざまみの滝のことだな
     おお?
  境内の裏にははざまみ川に続く滝が流れていてね
  普段は立ち入り禁止なんだが、祭りの日だけ限定で
  立ち入りを許可しているんだ
     なんかいわれでもあるんですか?
  一応、ウチは街が成立する時からあった場所でね
  古い言い伝えでは、あの場所はとても神聖な所らしいんだ
     詳しくは知らないのかよ?
  裏手にある倉庫なら、そういう文献もあると思うんだが
  いかんせん、見てはいけないという仕来りがあるんだ
     くだらないな
  まあまあいつきちゃん
  そういうものなのだから、ね?
     わかっています……すみません
  …………
     やっぱりこの組み合わせ地味につらいZE☆
  ま、まあそんな感じで
  霊験あらたかなはざみ神社ってことで一つ!
     それじゃあ、今日はこれくらいにしようか
     少し、疲れたしね
     そうだな
     あらあらまあまあ
   まさきんガンバ!
     お、おう、じゃあまた来週だなっ!
  来週は『舞台紹介・その5:はざみ大学編』みたいね〜
     7月10日(金)予定だね
  次は気楽そうだ……よかった……
     それではまた会おう!!
  ういー
  ……うむ
     あ、静奈さん
  はい?
     朝方、花婆さんからいいお茶請けを貰ったんですよ
     よければ、これからどうですか?
  あらあら、じゃあ頂きましょうかね〜
     では、ここではなんですし社務所のほうで……
     おっと
     お便りは『Mail』で……

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